以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 99 号 (2009.1.15 刊) からの抜粋引用です。

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今回は、再び緊急告知情報をお伝えします。

また、 「意識的 4Te vs 無意識的 4Ti」についての非常に興味深い考察もあります。

1) 緊急告知情報: 北岡泰典新「スピリチュアル NLP」ワークショップ シリーズについて

北岡泰典は、現在、日本 NLP 協会を通じて資格コース等を開講してきていますが、同時に自身のライフワークである「スピリチュアル NLP」ワークショップ シリーズを開講していくことになりました。このワークの主催は北岡泰典ワークショップ事務局です。

NLP は、催眠研究から生まれた汎用的方法論で、現代の「ラージャヨガ (メンタルコントロ ール法)」に相当し、「メンタル合気道」とも呼ばれてきています。 著しく催眠効果のある NLP を使えば、瞑想と悟りの道を加速化もしく は定着化することができることを実感するワークが体験的演習を通じて実践されます。

内容的には、数年前に、東京 (汐留ヴィラ フォンテーヌ ホテル) と大阪で開講した「北岡泰典公式ワークショップ シリーズ」を拡張発展した形になります。ちなみに、当時の東京での公式ワークショップ全 12 回のトピック内容は以下のようなものでした。

– レクチャー 1.1 『アンカーリングと真の自己』
– レクチャー 1.2 『ニューロロジカル レベルと五つの鞘』
– レクチャー 1.3 『ガチョウは外だ!』
– レクチャー 1.4 『NLP は瞑想に取って代われるか?』
– レクチャー 1.5 『掲諦掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦/Gone, Gone, Gone Forever』
– レクチャー 1.6 『マインドでマインドを超えられるか』
– レクチャー 2.1 『変性意識を作り出すツール』
– レクチャー 2.2 『トランスパーソナル心理学について』
– レクチャー 2.3. 『SDMLB (状態依存の記憶、学習、行動』
– レクチャー 2.4 『印度哲学と NLP の接点』
– レクチャー 2..5 『メタ ポジションと第四の意識 (チュリヤ)』
– レクチャー 2..6 『ニューロロジカル レベルと 3 つの体』

本「スピリチュアル NLP」では、以上の内容をベースに、インド哲学以外のスピリチュアル スクールもカバーする形で、継続的に開講されていく予定です。

原則的には、定期的に月二回のイブニング ワークショップと月一回の一日ワークショップを企画しています。

「スピリチュアル NLP」ワークショップ ガイダンス (説明会) が、急遽 1 月 19 日 (月) 19:00~21:00 に開催されます。

【開催概要】

日   時 :
ガイダンス (説明会): 2009年 1月19日(月) 19:00-21:00(ワーク後懇親会あり)
(一部告知が間違っていました。曜日は月曜日です。)

2月以降は月第一月曜日と第三月曜日の二回のイブニング ワークショップと月一回の一日ワークショップを予定しています。
日程が確定次第、正式告知します。

会   場 :
Valvex Creative Studio
〒140-0004
東京都品川区南品川6丁目12-21Valvex地下1階
TEL:03-6718-4255 FAX:03-6680-5124
http://www.valvex-co.jp/access.html

参 加 費 : 1月19日のガイダンス参加費は3千円 (ワーク後の
        プチ懇親会の料金込み)
        2月以降のイブニング ワークショップの参加費は1万円、
        一日ワークショップは3万円になる予定。       

定    員 : 20名限定

ガイダンス回答者 : 北岡 泰典 

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「スピリチュアル NLP」ワークショップ開講にあたっての北岡泰典メッセージ

私 (北岡) は、1983 年にアメリカ西海岸でインド人導師に弟子入りし、この導師のコミューンで 7 ヶ月間の心理療法講習 (「脱催眠療法」) コースに参加し、このコースでほぼすべての西洋心理療法の学派を実践的に習得しました。その後、1985 年に英国滞在を始めたときも、瞑想体験と「変性意識の研究と実験」を深めていました。その後、1988 年に英国と米国カリフォルニア州サンタクルーズで NLP 共同創始者のジョン グリンダー氏から直接 NLP を学び、それ以来 20 年以上にわたって、「瞑想と NLP の統合ワーク」を継続的に研究、実践してきています。

実際、私の師匠は、あるとき、「瞑想は男性的で、左脳的だ。一方、催眠は女性的で、右脳的だ。これは、瞑想は (男性的に) ただ一人でその精神状態に入っていける一方で、催眠は、(女性的に) 他の催眠家の支援を借りてその精神状態に入っていくからだ。しかし、その行き着く先の瞑想状態と催眠状態は、実は、一つの全体の半球どうしで、一枚のコインの裏表のようなもので、同一の状態だ」と述べていて、私の過去 25 年の瞑想体験と実験から言っても、この言質は正しいという確信をますます深めています。

実際、最近、私は、瞑想会に参加して、さまざまな瞑想家の「瞑想誘導」に接する機会が増えていますが、彼らの瞑想誘導は「催眠誘導」そのもの以外のなにものでもないことを再発見してきています。最近、ある瞑想家に「瞑想と催眠は同じですよね」と語りかけたら、「そんなのは当たり前でしょう」という反応をもらって、驚いたこともあります (この反応から、私は、この方は優秀な瞑想家だと判断させていただきました)。

もちろん、瞑想と催眠には「違い」もありますが、この点については、NLP 共同創始者のリチャード バンドラー氏がその新著で、以下のような的確な定義をしています。

「人々は、『催眠』と『瞑想』の差異について混乱している場合があります。私は、二つともよく似た状態だと思います。ただし、催眠には方向性、始める前に決めた目的がありますが、瞑想はもっと『無定形』です。個人的には、変性意識に入る場合、私は何かをしたいと思いますし、いつその状態に入っているか、いつ出てきているか知りたいと思いますし、その状態で何をしているか知っていたいと思います。瞑想には充分な方向性がありません。[このため、私は催眠の方を好みます。] しかし、要は、個人的な好みです。」

実は、NLP は、1970 年代初めの二人の共同創始者の「徹底的な催眠の研究と実験」を元に生まれた「汎用的方法論」で、現代の「ラージャ ヨガ(メンタル コントロール法)」に相当し、「メンタル合気道」とも呼ばれてきています。

このような、著しく催眠効果のある NLP を使えば、瞑想 (さらに場合によっては「悟りの道」) を加速化もしくは定着化することができることが、私の過去 25 年以上研究と実験の結果、私の中では「証明」されています。

つい最近、ある方から「日本には NLP トレーナーはたくさんいるでしょうが、彼らはテクニックは教えられるでしょうが、『覚醒のための NLP』を教えられるのは、北岡先生ただお一人でしょう」という言葉をいただきました。私が、ライフ ワークにしているのはまさに「NLP による覚醒」と言えます。

本ワークショップ シリーズでは、以上のエリアをテーマにして、瞑想に関する左脳的分析と実践的な NLP による「右脳的落とし込み」が実践的に体験されます。

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また、私の「自己実現」を可能にしてくれた「師匠」は、二人います。

一人目は、それ以前は、たとえて言うと、360 度のフィールドのどの方向にいけば、精神的成長 (「自己実現」) できるのかわからなかったのですが (それどころか、脱出不能の「蟻地獄」に生きていました)、「この 5 度 (1 度でもいいのですが) の角度のフィールドに進めば、あなたの成長は間違いではないですよ」というふうに (蟻地獄から抜け出すための) 「確たる方向性」を私に指し示してくれた私のインド人師匠です。

この方向性は、私の師匠が 1981 年にインドで行った「ガチョウは外だ!」という講話という形で、私に指し示されました。この講話については、私のメルマガで何度か言及させていただいていますが、要は、「『今ここ』の瞬間にいれば、いっさいの問題と思っていたものは、実は問題ではないことが認識される」という教えです。

1980 年代前半、私の師匠は、コミューンで「東洋的なヨガの道と西洋的な心理療法の統合」を目指していて、私も上述の 7 ヶ月間の「脱催眠療法」を受けましたが、正直、どのようにその 5 度の角度の成長を進めていけばいいかの方法論は、師匠のもとで学ぶことはできませんでした。

そういうことで、「自己実現」を可能にしてくれたもう一人の「師匠」は、1988 年に英国ロンドン出会った NLP でした (実際には、グリンダー氏に出会ったのですが、総称的な「NLP」という言葉を使った方がより適切です)。

その後、汎用的方法論である NLP を「自己実現」と瞑想のエリアに適用し続けてきてますが、NLP は、20年以上にわたって、まさしく、5 度の自己実現のフィールド内を進み続けることを可能にしてくれてきています。

ということで、私の師匠は私に、いわば「水平的成長」を可能にしてくれた人であり、NLP は私に「垂直的成長」を可能にしてくれた方法論として位置づけてきています。この両輪のどちらが欠けていても、私が過去の底なし沼のような「脱出不能の蟻地獄」から抜け出すこともありえませんでしたし、今の自分もなかったと思います。

本ワークショップ シリーズでは、このような「水平的成長」と「垂直的成長」の両軸の極めて効果的な方法を伝授することで、ワークショップ参加者の方々に「自己実現のショートカット」法を伝えることができれば、と願っています。

ワークショップ会場でお会いできることを楽しみにしています。

2) 「意識的 4Te vs 無意識的 4Te」について

私の資格コースの生徒さんで、最近瞑想の「リトリート」ワークに参加された方がいます。その方からの私へのメール メッセージを読んで、私の目から鱗が落ちた指摘がありましたので、ここでご報告します。

この方は、「(現在意識である) 4Te には意識的 4Te と無意識的 4Te の違いがあるのではないか」という意味の指摘をされたのですが、正直、私は、これまで (無意識的にはあったにしろ) 「意識的」にこのような 4Te の区別をしたことはありませんでした。

しかし、今確かに、私は、この区別は、存在することを認識することができます。

そして、論理的に、意識的 4Ti と無意識的 4Ti の区別も存在することを認識することができます。

で、ここから私に思い当たったことなのですが、これらの 4 つの区別 (無意識的 4Ti、意識的 4Ti、意識的 4Te、無意識的 4Te) は、「ラフな形」で例の「四段階有能性」に対応することが発見されました!

すなわち、

① 無意識的無能性は、言わば「自分が夢を見ていることに気づいていない」段階ですが、これは「無意識的 4Ti」に対応し、

② 意識的無能性は、「自分が夢を見ていることに気づているが、なかなか夢から覚めれない」段階ですが、これは「意識的 4Ti」に対応し、

③ 意識的有能性は、「自分が夢を見ていることに気づいているが、意識的になっていないと思わず夢に入ってしまう」段階ですが、これは「意識的 4Te」に対応し、

④ 無意識的有能性は、「何も意識しないでも、夢から覚めていられる」段階ですが、これは「無意識的 4Te」に対応する、といった具合です。

このマッピング可能性は、極めて興味深いし、私自身、これだけの洞察をもったのは久しぶりでした (私自身、常に進化していっているという意味ですが)。

さらに言うと、かなり前から、「アップタイムトランス」 (トランス状態にいながらも、外界をカリブレートし続けられている状態のことです) という用語の定義をするように、いろいろな方から求められていて、正直、私自身「若干お茶を濁していた」嫌いがありましたが、今、見事に「アップタイムトランス = 無意識的 4Te」と定義可能なことにも気づいてしまいました。

この生徒さんの非常に触発的な指摘に、心から感謝したいと思いました。

3) 「エリクソン催眠完全習得ワークショップ」

現在、日本 NLP 協会での私の NLP プラクティショナー コース開講中ですが、非常に効果的なテクニックを伝えることができているという思いが強まってきています。

この流れの中で、やはり私の NLP ワークをより多くの人々に広めるべきではないかという思いも強くなってきたので、(都内開催としては) 昨年の 3 月に「封印」を誓った「エリクソン催眠完全習得ワークショップ」の封印を解き、再開講することを決意しました。

ということで、この催眠ワークショップは、1 月 24 日(土)、25 日(日)、2 月 7 日(土)、8 日(日)の四日間の日程で開講されます。

なお、偶然、ある方から「日本に何度か来られてワークショップを開講されている『エリクソン催眠トレーナー』のステーブン ギリガン先生と北岡先生のワークショップとの違いは何ですか」という質問を受けたのですが、その方には、以下のような回答をさせていただきました。

「このご質問につきましては、スティーブ ギリガンは、エリクソンの愛弟子として、『催眠の催眠』を教えるトレーナーで、非常に深い、いわば『夢遊病者』的な催眠を得意としていると言っても、間違いではないと思います。

一方で、私 (北岡) の『エリクソン催眠完全習得ワークショップ』は、さらに NLP 的で、NLP が開発した軽いトランス状態を活用する『ミルトン モデル』習得が最大目的になっています (ミルトンモデルは、ギリガンは教えていないと理解しています)。

さらに、私のワークショップでは、コミュニケーション相手が覚めていればトランスに入れ、トランスに入っていれば覚醒させる技法も学びますが、このエリアも、エリクソンの肉声を聞きながらエリクソン催眠を徹底的に分析する点に加えて、私のワークショップの非常にユニークな二大特徴となっています。

結論としては、ギリガンと私のワークショップは、相互補完するものと見ていますので、可能であれば、両方を学ぶことは、催眠技法のさらなる向上につながると思います。」

作成 2024/1/4