以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 64 号 (2006.12.21 刊) からの抜粋引用です。

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先にお知らせしていた「NLP交差点第二弾企画 『NLP道案内この人@key』」の私のインタビューが公開されましたので、その告知を中心に、本号のメルマガをお届けします。


1. 北岡泰典独占インタビュー公開!

先号でも伝えましたが、NLP交差点という Web サイトでは、最近、第二弾企画「NLP道案内この人@key」が掲載されました。

これは、NLP 業界の関係者にサイト管理者の key さんがスカイプ経由でインタビューして、その録音ファイルを公開するというものです。この企画の二回目のインタビュー対象者は私で、このインタビュー内容が、以下のサイトにアップロードされました。

http://blog.livedoor.jp/key_of_nlp/archives/cat_1453604.html

なお、同サイトの管理者は、収録インタビューの「後振り」で以下のように述べています。

「『NLP道案内この人@key』第二回放送、北岡泰典さんの話はいかがでしたでしょうか? 正直に告白しますと、北岡さんのお話は時に非常に難解な場合があります。本編でもおっしゃっていましたが、それは、北岡さんがおもちの知識、そして価値と信念体系の構造が幹を通って、枝葉に分かれて、末端の葉っぱまで、どのような構造体になっているかよくご存知だからだと思います。たとえば、私が、NLP について、枝葉の末端の葉っぱについて質問としたとすると、その葉っぱがつながる枝について、あるいは、枝がつながる幹の根元についての情報を、その質問の答えとして、直接お答えになる場合があります。そうしますと、葉っぱと幹の根元のつながりがわからずに、非常に混乱する、ということがあります。今回の情報を聞いていただけたリスナーの皆さんにも、 そういうふうに感じた方もお感じになった方がいるかもしれません。特に今回の放送には、『オフレコ』という言葉が何度かありましたが、結局はノーカット版でお伝えしています。もしよくわからないとお感じになった場合は、何度か聞いていただいて、それでもうまくつながらない場合は、ぜひ北岡さんのセミナーに出て存分の質問をしていただければと思います。」


2. 「レップ・システム (Rep System、Representational System)」の訳語について

私は、本メルマガの第 10 号で以下のように書かせていただきました。

「国内では、この [『レップ システム』という] NLP 用語は従来『代表体系』または『代表システム』と訳されてきているようですが、私は、個人的にはこれは誤訳だと考えています。なぜならば、『represent』には大きな意味として『代表する』と『表す』の二つがあり、このうち、『代表する (= 代わって表す)』とは、日本語では、国会議員が選挙区の有権者を『代表』して国政を司る、という意味で使われますが、五感の経験の各カテゴリ (あるいはモダリティまたは様式) を示す『Rep System』という語自体は、その各カテゴリ内の経験内容はもとより、何も『代表』してはいないからです。(たとえば、『味覚体系』という語自体は、ある個人の内的な味覚体験の要素すべてを『含有』しているとは言えても、選挙区有権者を代表している国家議員の場合のように、それらの要素すべてを『代表』していると言うことはできません。このことは、選挙区有権者もそれを代表している国会議員も同じ人間である一方で、味覚体験の要素すべてとそれを含有している味覚体系は同じ論理タイプにはないということを確認することで、明らかになります。) この『Rep System』は、むしろ、単純に、五感知覚体系の各内的体験を表しているという意味で、『表現体系』、『描出体系』、あるいは『表象体系』であるというふうに理解するべきだと考えます。

(最近、私は、ある NLP の原書本で『a visual representer』という言葉に出会いましたが、この言葉を仮に『視覚的表現者、描出者、表象者』と訳することができたとしても、『視覚的代表者』とは訳せないことからも、上記の論理は擁護されています。)

しかし、残念ながら、『Rep System』のこれらの 3 つの訳はすべて日本語にあまり馴染まないように聞こえるので (そのためにこそ、『代表体系』という訳語がこれまで定着してきているのかもしれません)、私自身は『表出体系』という訳を使ってきています。『表出』はあまり見かけない日本語であるように思われ、また、各英和辞書には普通『Representation』の訳として『表出』は挙げられていませんが、学研の『スーパーアンカー英和辞典』 (私自身、旧版の『アンカー』を以前ぼろぼろになるまで使ったことがあります) にはこの訳語が見つかります。一方で、広辞苑では、『表出』は、『(1) 精神活動の動きが外部に表われること。表情・呼吸運動・筋肉運動・腺分泌の変化など。 (2) 表現に同じ。「感情の―」』と定義されています。確かに、厳密に言えば、広辞苑のこの定義の『表情・呼吸運動・筋肉運動・腺分泌の変化など』の部分は『Rep System』の本来の意味とはずれるかもしれませんが、しかし少し意味を広げて、『表出体系は、NLP の「眼球動作パターン (Eye Scanning Patterns)」、「優先述語表現 (VAK Predicate Preference)」等によって外部に表われる (= 表出される) 各五感ごとの精神活動の動きからなる各体系である』と定義することも可能であると考えられるで、今後私の NLP 関連の著作では、『Rep System』の訳語として『表出体系』を使っていきたいと思っています。

いずれにしても、もともと、NLP 業界で『Rep System』とは言わず、ごく日常語の『Sensory System (知覚体系)』を使ってもよかったのでしょうが、一つの体系が独立した体系として自己主張し、自立していくためには、一定数の、このような『業界用語』を創出せざるをえなかったのは無理からぬことだと思います。」

このことについて、上記の「NLP 交差点」サイトで以下の投稿がなされていたことに気づきました。

「レップ・システムを『代表システム』と訳したのは国谷先生です(1970)。レップ・システムが代表という意味を持たないことは百も承知の上で使われたと思います。私も『NLPのすすめ』で『表象』が意味はよく表すが発音しにくいという訳注をつけて『代表』を選びました。北岡さんが『マジック・オブ・NLP』の266頁で『表出』が良いと主張されるのは判りますがレップ・システムはいつも『表に出る』わけではないので不都合なのは『代表』と変わりないと私には思われます。」(Posted by 橋本敦生 at 2005年10月13日 10:19)

投稿主の橋本氏が「レップ・システムはいつも『表に出る』わけではない」と書かれているのは、私が本メルマガの第 10 号で言及した「確かに、厳密に言えば、広辞苑のこの定義の『表情・呼吸運動・筋肉運動・腺分泌の変化など』の部分は『Rep System』の本来の意味とはずれるかもしれませんが、しかし少し意味を広げて、『表出体系は、NLP の「眼球動作パターン (Eye Scanning Patterns)」、「優先述語表現 (VAK Predicate Preference)」等によって外部に表われる (= 表出される) 各五感ごとの精神活動の動きからなる各体系である』と定義することも可能であると考えられる」という点を参照しているように思えますが、しかし、私のこの部分の定義は、あくまでも「表出」に関する広辞苑の「(1) 精神活動の動きが外部に表われること」の定義に合わせるためになされたもので、要は、私は広辞苑の二番目の定義の「表現」と同じ意味で使っています。

つまり、表出には、「表現」という語の場合とまったく同様に、「外的表出 (external representation)」と「内的表出 (internal representation)」がある、ということになります。

私は、「レップ システム」としては、「表象体系」、「表現体系」、「描写体系」、「描出体系」、「表出体系」という訳は使えたとしても、「代表体系」は、「represent」の二種類ある意味のうちで、NLP でいう「レップ システム」には当てはまらない方の意味であるという観点から、誤訳であるという立場を一貫して表明してきています (私の最大の根拠は、上記にもあるように、「a visual representer」という言葉を「視覚的代表者」とは訳せない点にあります)。

ところで、非常に興味深いこととして、最近、ジョン グリンダー氏は私に「もし私が NLP のモデルの中で真っ先に放棄・破棄するモデルがあるとしたら、それは『レップ システム』です」おっしゃったので、私はびっくりしました。グリンダー氏に真意を尋ねると、「最近の NLP ピアで、人々を範疇化する際、この人は V 型、あの人は A 型、もう一人の人は K 型といったふうに、あたかも一人の人間が恒常的に、永久的に一つの (優先) 表出体系しか使わないかのように判断する傾向にあるようだが、これは、非常に危険な一般化です。ある人は、何分間か経つと、必ず別のモードに移行し、必ず複数の表出体系を使っているので、『ある限定された一定期間において~型である』という限定条件を忘れてはいけません。このことに関して警鐘を鳴らすために、(『NLP のモデルの中で真っ先に放棄・破棄するモデルがあるとしたら』という仮定形を条件に) 私は、『レップ システム』のモデルを放棄したい、と言っているのです」ということでした。


3. 吉祥寺「ニューロカフェ」との共同開催の NLP ライブ ジャム セッション

先号でもお伝えしたように、最近吉祥寺にオープンした「ニューロカフェ」で、私は、業界&ジャンルでトップクラスになりたいと思っているクリエイター、経営判断をブラッシュアップしたい経営者、社内業績をトップクラスにもっていきたい営業マンなどを対象にした、「NLP ライブ ジャム セッション」を開催することになりました。

第一回ジャム セッションは、12月26日(火)に開催される予定です。

詳細は、以下でアクセス可能です。

http://www.neurocafe-nlp.com/

日時:2006年12月26日(火)
    OPEN:20:15, START:20:30-22:30

セッションメンバー: IT社長(株式会社フブキ代表取締役角川英治)他

内容(予定):新しい事業についての判断としてNLPをどう使うか
        デザイナーの思考プロセスのモデリング
        営業スタッフのマニュアル作成
        スタッフの観察とモチベーションの探り方
参加費:¥3,000


4. 日本 NLP 学院主催の NLP コーチング トレーニング コースの詳細公開される

2007 年 2 月から開講される日本 NLP 学院主催の NLP コーチング トレーニング コースの詳細が、以下の日本 NLP 学院のサイトにアップロードされています。

http://www.nlpjapan.com/nlp-coaching/

同コースの紹介イブニング ワークショップが「NLPコーチングファーストライブワークショップ」として 2006 年 12 月 7 日(木)に開講されました。次回のNLPコーチングファーストライブワークショップは 2007 年 1 月 10 日 (水) に予定されています。

NLP コーチングファーストライブワークショップの詳細は以下のサイトにアップロードされています。

http://www.nlpjapan.com/nlp-coaching/workshop.html

作成 2022/1/17