以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 228 号 (2012.1.21 刊) からの抜粋引用です。
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今回は、以下のトピックがカバーされています。
注: 本「語録シリーズ」では、日本語の文が先にあって、英訳が後にある語録は、北岡自身が発信する語録です。一方で、英語の文が先にあって、日本語訳が後にある語録は、他の人 (多くの場合、NLP 創始者または開発者) からの引用語録です。
1.北岡語録、その十五
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1.北岡語録、その十五
“The meaning of the communication is the response it elicits [and not the intent one has].”
「コミュニケーションの意味は、[自分がもっている意図ではなく] それが引き出す反応である。」
この格言は、NLP 諸前提の一つですが、これは、完全なるパラダイム シフトを提示した革命的な提言だと思います。
この格言の意味は、人間が普通、コミュニケーションとして相手に伝えるべきと考えている「意図」は、下図にある、「プログラミング、世界地図、前提、思い込み、催眠、トランス、マインド、4Ti、仮想現実」に匹敵するというものであり、NLP 的には、この「世界地図」がそのまま相手に伝わることはほぼ不可能である、とされています。
NLP では、さらに、真のコミュニケーションは、「『唯一』リアルな五感によるコミュニケーション」だけであるとされていて、この五感によるコミュニケーションと「カリブレーション、4Te」は等価です。
この前提の上で、この NLP 前提は、コミュニケーションの真の意味は、むしろ、実際には存在しない頭の中の「意図」すなわち「世界地図」ではなく、相手からの「目に見える反応」であると、提唱しています。
以上のことは、以下のようにも言い換えることができます。
“There are no failures in communication, only outcomes.”
「コミュニケーションには、失敗はなく、ただ結果だけがある。」
さらに、以上のことを前提にして、以下のようなNLP 諸前提も提唱されています。
“Resistance you get is a comment about your inflexibility as communicator; if what you are doing is not working, do something different.”
「自分が直面する抵抗は、コミュニケータとして自分には柔軟性が欠如していることを意味する。行っていることがうまく行かないなら、他のことをしてみること。」
この前提は、 自分のワークの限界性をクライアントのせいにする傾向のある、学んだことをコピーマシーンのように繰り返すことしかできない、無責任なファシリテータに対する、耳の痛い警鐘となっています。
作成 2022/6/30