以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 224 号 (2012.1.17 刊) からの抜粋引用です。

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今回は、以下のトピックがカバーされています。

注: 本「語録シリーズ」では、日本語の文が先にあって、英訳が後にある語録は、北岡自身が発信する語録です。一方で、英語の文が先にあって、日本語訳が後にある語録は、他の人 (多くの場合、NLP 創始者または開発者) からの引用語録です。

1.北岡語録、その十二

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1 .北岡語録、その十二

この世の中でリフレーミング (発想の転換) できないものは存在しない。

There exists nothing in the world which cannot be “reframed”.

「リフレーミング」 (「発想の転換」のことです) は、簡単に言うと、「完全に異なった意味をもつように、内容 (コンテント) を別の文脈 (コンテキスト) の中に置く」ことを意味する NLP 概念です。この典型的な例として、「このガラス コップの水は半分空である」を、現実の状況をまったく変えないまま、「このガラス コップの水は半分入っている」と「リフレーム」することができます。

広義の意味のリフレーミングは、私たちの日常生活のいたるところで見い出すことができます。

顧客を説得しているセールスマンがこのテクニックを使っていると言えるかもしれません。政治家は、選挙民からさらに多くの票を獲得する手段としてリフレーミングが非常に得意であるように思われます。マーケティングのキーワードである「ポジショニング」は、リフレーミング以外の何ものでもありません。実際、マーケティング活動の全目的はこの一つの語に還元できます。

さらに、私たちの人間コミュニケーション全般は、本質的には、2 人のコミュニケータがまったく同じである単一の現実についてのそれぞれの「リフレーム」した解釈バージョンをお互いに受け入れさせようとしていることで成り立っているのかもしれません。

この「リフレーミング」のコンセプトを、「北岡語録、その一」でも紹介させていただいた、パロアルトの MRI のポール ウォツラウィックの格言、「『現実』は外界にあって私たちの知覚経路を通じて知覚されるものではなく、むしろ瞬間から瞬間へと私たち自身が継続的に、積極的に構築するものである」と組み合わせて考えてみると、人間には、文字通り、かつ、無条件的に、リフレーミングでききないものは何一つないことになり、このことは、さらに、「人間には、解決できない問題は何一つない」ということを意味することにもなります。

さらに、前号の「北岡語録、その十一」の「物事の構成最小単位はアンカーリングである」の観点から、本号の格言を言い換えると、以下のようになります。

この世の中で、アンカーリングでないものは存在しない。

There exists nothing in the world which is not subject to anchoring.

作成 2022/6/26