以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「新編 新・これが本物の NLP だ!」第 21 号 (2014.3.8 刊) からの抜粋引用です。

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今回は、以下のトピックがカバーされています。

1.チョムスキーとコロケーション
2.北岡の著書と翻訳書の著者提供特別価格での販売オファー

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1.チョムスキーとコロケーション

最近、英語に関して、興味深いイベントが二つ起こったので、ここに紹介したいと思いました。

まず第一に、今週水曜日 (3/5) の午後に、上智大学で、参加無料のノーム チョムスキー氏の講演があり、私も参加しました。

「もっとも頻繁に引用されている現代思想家」という形容もされるこの偉人の講演のトピックは「言語の構成原理再考」 でした。この日は、午後 3 時半からの講演に 700 名が参加されましたが、整理券の発行が午前 8 時から始まり、午前 11 時にはすでに配布終了となったほど盛況でした。講演開始時間の午後 3 時半まで会場の外で、整理券なしに入場しようとしていた人々が 200 名以上いましたが、全員、会場には入れません、と断られていました。

この講演のビデオ収録は、後日、ネット配信されるということです。

興味深かったのは、朴訥な話し方に特徴あるチョムスキー氏の講演自体というよりも、むしろ、講演後の質疑応答で、日本人の方の質問も多かったですが、ごく少数を除いて、全員、かなりこなれた学術英語でかなり専門的なことを質問されていたことでした。

ちなみに、苫米地英人氏も講演を聞きに来られていましたが、私と一緒にいた友人によれば、取り巻きの方が女性一人だったことも影響してか、あまりオーラは感じられなかった、ということでした。言われてみれば、私にもそう写りました。

実は、講演後に大学近くのホテル オークラでチョムスキー氏歓迎レセプションがあったのですが、これにも私は参加しました。

チョムスキー氏と直接お話ができる時間もあったので、同氏に「私の 25 年来の友人である NLP 共同創始者のジョン グリンダー氏をご存知ですか?」と尋ねたら、「もちろん」ということで「今グリンダー氏はどこに住んでいるのですか?」と聞かれたので「カリフォルニアです」と伝えさせていただきました。また、「グリンダー氏によれば、NLP にもっとも影響を与えたのは、実は、あなたです」と伝えると、同氏の反応は、驚きと当然という思いが混じったものだったことが、興味深いと思いました (以下にあるのが、チョムスキー氏と私の写真です)。

(http://www.creativity.co.uk/creativity/jp/magazine/images/chomsky.jpg)

さらに、グリンダー氏が (NLP を創始する以前は) チョムスキー氏の自他ともに認める後継者だったと主張していることに対してのご意見を同氏からいただこうとして、聞きそびれたのですが、「今後私に連絡してください」とも伝えられたので、また機会があれば、同氏にこの質問をさせていただこうと思っているところです。

いずれにしても、私が中学 1 年のときに、私のその後の外国語学習に関して、決定的な影響を与えた英会話サークルの先生 (「サンダーバード」先生) が私に教えた「五文型樹形図」がチョムスキー氏の変形生成文法に基づいていた事実から言っても、この高齢な偉大な言語学者にお会いして言葉を交わせたことは、非常にうれしいことでした。

もう一つの興味深いイベントは、私が会社のスタッフと一緒に通っている英語塾の授業についてです (先生は、オーストラリア人で、元 Amex Japan の重役の方です)。

最近の授業で、「コロケーション (Collocation、連語関係) がテーマになりました。

例としては、以下のような用例があります。

* 「A serious injury」とは言えても、「A grave injury」とは言えない。

* 「I missed the bus.」と言えても、「I lost the bus.」とは言えない。

* 「He is fast asleep.」とは言えても、「He is deeply asleep.」とは言えない。

* 「It is vitally important.」とは言えても「It is fatally important.」とは言えない。

要は、母国人が「たまたま正常」と見なしている慣用的な言い回しがコロケーションということになりますが、私自身は、チョムスキー的な変形生成文法の観点から「形成妥当 (= 統語、構文的に正しい)」な文章であるかぎりにおいて、外国人の人が、母国人にとって少々奇妙と思われるような、コロケーションを無視した文章をしゃべっても、ある程度許されるのではないか、と先生に言ったら、コロケーション以外の英語は許されない、と言われました。

私は、「たとえば、詩人がコロケーションを無視して、クリエイティブになることもありますよね」 (これは、「守破離」の学習プロセスの「破」の段階です) と食い下がったのですが、「外国人が『ネイティブスピーカー』としての英語をしゃべっていると見なされたいのであれば、コロケーションは無条件的に絶対遵守すべき法則です」と断言されました。

思うに、私の著『5 文型とNLPで英語はどんどん上達する!』 (ダイヤモンド社刊) の中で、私は、「自分が理解できない [英語の] 文に出会ったときに、その文が理解できない理由は、そもそもその文自体が構文的に間違っているので、それ以上読解しようと試みる必要がないからなのか、それとも、その文は構文的に正しくて、見慣れない単語を辞書で調べたり、スペルミスを正したりさえすればその文がちゃんと理解できるようになるからかなのかを、的確に自分自身で判断できる能力」 (108 ページ) が達成できたら、英語学習で「天才」のレベルに達した、と言えると示唆させていただいていますが、この意味において、コロケーションは、英語学習において、「最上級学習者」が制覇しなければならない二つの砦 (あるいは「鬼門」) のうちの一つだと思いました (もう一つの砦は定冠詞、不定冠詞、無冠詞の活用の差異の学習です)。

もちろん、この意味でのコロケーションの学習習得は、「守破離」の学習プロセスの「守」の段階に対応している一方で、北岡式「アメリカンクラッカーモデル」の「右脳的、帰納的学習/ブラックボックス」にも対応しています。

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2.北岡の著書と翻訳書の著者提供特別価格での販売オファー

北岡は、これまで何冊かの著書と翻訳書を出版してきていますが、現在、期間限定で、一部を「著者提供特別価格」で販売させていただいています。

本販売対象の書籍は以下の通りです。

1.ビジネスを成功させるための魔法の心理学
2.ニューコード NLP の原点: 個人的天才になるための必要条件
3.サイバーブック (CD-ROM)
4.「これが本物の NLP だ!」全バックナンバー 270 号 (CD-ROM)

今時点で、Amazon では、定価 10,000 円 + 税の『個人的天才になるための必要条件』が 16,886 円で 2 点出品されていて、定価 2,000 円 + 税の『ビジネスを成功させるための魔法の心理学』が 40,000 円で 4 点出品販売されています。定価 10,000 円 + 税の『サイバーブック』と定価税込 10,000 円の『これが本物の NLP だ!』は、 Amazon では、販売されていません。

『個人的天才になるための必要条件』と『ビジネスを成功させる魔法の心理学』は、翻訳の正確さにおいて、定評のあった北岡が、正確に翻訳したいと思ったほど良書であるにもかかわらず、すでに絶版になっているため非常に入手困難な状況になってしまっています。かなり驚いているのですが、上述のように『魔法の心理学』は Amazon では 4 万円というプレミアムの高値がついているほどです。

上記のように、初心者の方々にとっての必読書である『魔法の心理学』と上級者にとっての永久保存版ともいえる良書の『個人的天才になるための必要条件』と、北岡のヴェーダンタ研究と NLP のマッピングともいえる『サイバーブック』および『北岡メルマガ全バックナンバー』を、皆様の学習にぜひ、役立てていただきたいという想いを込めて、著者提供特別価格のセット販売価格で、お届けしたいと思います。

セット販売価格は、以下のようになります。

* 4 冊セット 32,000円(税・送料込)本メールで紹介されている 4 書籍セット
* 3 冊セット 22,000円(税・送料込)個人的天才 + 魔法 + サイバー又はメルマガ
* 2 冊セット 12,000円(税・送料込)個人的天才 + 魔法 
* 1 冊    10,000円(税・送料込)選択自由 (魔法は除く)

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この価格での著者提供特別価格での書籍販売は、以下に紹介されている「北岡の特別メール講座」の受信者の方々にオファーさせていただきます。

ご興味のある方は、以下の Web ページから、「北岡泰典特別無料メール講座」をお申し込みください。

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=201913

お申し込み後送信されてくるメール講座の「最新情報」にある URL をクリックすると、本キャンペーンのお申し込みページに移動することができます。

作成 2022/11/21